独断的映画感想文:ギルバート・グレイプ
日記:2004年5月某日
映画「ギルバート・グレイプ」を見る.
サイダーハウス・ルールのラッセ・ハルストレム監督,ジョニー・デップ,レオナルド・デカプリオ,ジュリエット・ルイス.
田舎町エンドーラの片隅に住むグレイプ一家は,知恵遅れのアーニーと,夫の突然の自殺以来家を出ず,250キロになった母親を守って,3人の兄妹が働いている.特に長兄のギルバートの閉塞感が印象的.
ある日トレーラーで祖母と通りかかり,車の故障で暫く逗留することになったベッキーと友人になるギルバート.物語はここから展開し,不思議なハッピーエンドがやってくる.
3人の俳優がいずれも素晴らしく,田舎町エンドーラの閉塞感と古きアメリカの良さの描かれ方,人間の尊厳の考え方等いずれも爽快.
ギルバートの母親が(上述の通り250キロである)ベッキーと会うシーン,ベッキーの祖母がベッキーとギルバートをそっと見つめるシーンが印象的.
こんなアメリカ映画もできるんだと思わせるが,監督はスエーデン人だもんね.
デカプリオの演技は公開当時天才的と絶賛を浴びたそうだが,デップも素晴らしい,★★★★(★5個で満点).
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