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2004/10/09

独断的映画感想文:天国の門

日記:2004年1月某日
映画「天国の門」を見る.主演:クリス・クリストファーソン.
知らなかったがDVDはオリジナル版で何と3時間39分の長さ.しかし見始めたら止められない.映画評では悪評も多いがとんでもないことである.
この作品はM.チミノ監督が巨額の制作費を惜しげもなくつぎ込み,かつアメリカの恥部を描いた映画として意図的な酷評キャンペーンが張られ,おかげでユナイテッド・アーチスト社が倒産壊滅した作品として,つとに有名.
監督の前作「ディア・ハンター」同様のゆったりした時の流れ,しかしだれずに展開していく美しい画面.卒業式の華麗なダンスシーンは,ソ連映画「戦争と平和」のそれを意識したのだろうか?
映画は19世紀末のアイオワのジョンソン郡の内戦を描くものだが,前作「ディア・ハンター」同様虐げられるのはスラブ系移民であり,これを排撃する牧場主たちとの衝突が物語の展開となる.
何事も金と力で解決するアメリカ人の典型的なやり方が描かれる.
傭兵たちが移民を襲い,反撃した移民に包囲され全滅の危機に陥った傭兵を,政府の指示で圧倒的兵力の騎兵隊が救援する.
移民の街は全滅状態のまま.壮絶死するクリストファー・ウォーケン(若い)が良い.
見終わるとこの長尺映画はこう撮るしかなかったのだと思える.
エラ役のイザベル・ユペールも良いが,後年「ピアニスト」を撮ることになるとは予想もつかないことである,★★★★(★5個が満点).
*今年1月の感想ですが,「天国の門」が最近また話題になっているので掲載しました.


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