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2004/10/18

独断的映画感想文:午後の遺言状

日記:2004年10月某日
映画「午後の遺言状」を見る.1995年 新藤兼人監督.
杉村春子,音羽信子,観世栄夫.
夏の日,山荘にやってきた老女優と管理人,訪れた昔なじみの女優とその夫の物語.
退屈で寝てしまう.杉村春子のぺらぺら喋る芝居は元来大っ嫌いである.それだけでこの映画はほとんど受け入れがたい.
観世栄夫夫婦の道行きもあまりピンと来ない.山荘の周りの雑木林を移すカメラも美しくなくうっとうしい.
この映画は賞をいくつも取った傑作だということだが,僕には生理的にだめであった.
要するにここに出てくる老人を,僕は老人として受け入れがたいのだ.こんな老人になるのはまっぴらごめんだ.杉村春子のような老女とは金輪際つき合いたくないし,朝霧鏡子のような呆け方は絶対したくない.まして観世栄夫・朝霧鏡子夫婦のような道行きをしたいとも思わない(何故道行きなのかも映画からはさっぱり判らないが).
この映画を映画として受け入れるには,僕の精神年齢はちょっとだけ若すぎるのかもしれない(まあ相手は90歳の監督ですからね).新藤兼人監督特有のこだわりにはついて行けないという感じを持った.
笑ったのは,石を巡るエピソード.冒頭,山荘の下草刈りをしていた老人の自殺と残した石が話題になり,杉村春子はそれに感銘を受け,音羽信子に河原から同じ石を拾わせ,それを大事にすると言う.
ところが映画の最後では彼女はあっさりそれを忘れ,女優業に戻って行ってしまう.音羽信子がその石を河原に持って行って投げ捨てる.無言の音羽信子の芝居が好ましい,★★(★5個が満点)


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