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2004/10/26

独断的映画感想文:ブラス!

日記:2004年10月某日
映画「ブラス!」を見る.
1996年.監督:マーク・ハーマン.
ユアン・マクレガー,タラ・フィッツジェラルド.
サッチャー政権下でつぶされていく炭坑(「リトル・ダンサー」を思い出します),その会社の労働者が作るブラスバンドの物語.
全国大会に出る程の腕前だが,暮らしは苦しく皆希望を失っている.街出身のタラがバンドに加わって活気が出るが,組合は会社案の受け入れ投票に敗北,炭坑閉鎖が決まる.ひとびとの生活とコミュニティの崩壊である.その中バンドの指揮者ダニーが塵肺で倒れるのだが….
バンドの各メンバーを丁寧に描いているのに好感,炭坑街の映像もイギリス映画らしい粗い粒子の画像で見事に描いている.
最後にダニーが大会の聴衆に向かって,「生きる希望を失っている炭鉱労働者に,アシカや鯨に与える同情以上の理解を」と呼びかけるシーンは印象的.苦境における勇気とは何かという点で,得るところの多い映画だった.★★★★(★5個が満点)
なお,音楽はこの物語のモデルになった実在の炭坑バンドが担当しているとのこと.ダニーが入院している窓の外にメンバーが集まって演奏する「ダニー・ボーイ」,最後を飾る(これはもうお約束)「威風堂々」など,素晴らしい演奏である.
この映画はバンドとその音楽が主人公なのだと言うことを,しみじみと感じさせる.


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