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2004/11/07

独断的映画感想文:ワイルドバンチ

日記:2004年11月某日
映画「ワイルドバンチ」を見る.
1969年.監督:サム・ペキンパー.
ウィリアム・ホールデン,ロバート・ライアン,アーネスト・ボーグナイン.
パイク率いる中年強盗団が鉄道の拠点を襲う.鉄道側は罠を仕掛け,パイクのかっての仲間ソーントンが率いる賞金稼ぎどもが銃列を敷いて待ち受ける.敬虔なクリスチャンの行進を巻き込んだ壮烈な銃撃戦が始まる.
情け無用の強盗団,ハイエナのような賞金稼ぎ,人の命など何とも思わぬ鉄道家.
スローモーションを多用した美しく凄惨な死のショット.緊張感あふれるテンポの良い画面.サム・ペキンパーの面目躍如の滑り出しである.
映画はその後も快調に展開,最後のマパッチ将軍との決闘に至るまで息もつかせない.
アメリカ社会の金と暴力が全てという骨格は大っ嫌いだが,その中でこうしか生きられないという男たちのある種の潔さと勇気,哀しさのドラマは見応えあり.
最後生き残ったロバート・ライアンとエドモンド・オブライエンが性懲りもなく「また一仕事しよう」と去っていくあたりは痛快.
全体としては些か長く(145分)疲れたが★★★★(★5個が満点)


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