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2004/12/05

独断的映画感想文:海辺の家

日記:2004年11月某日
2001映画「海辺の家」を見る.
年.監督:アーウィン・ウィンクラー.
ケビン・クライン , クリスティン・スコット=トーマス , ヘイデン・クリステンセン(「スター・ウォーズ」) , ジェイミー・シェリダン.
20年勤めた建築会社を首になったジョージは,その日に倒れ自分が余命数ヶ月の癌と知る.ジョージはそのことを誰にも言わず,永年の夢だった家の建築に取りかかる.
別れた妻ロビンのもとにいた16歳の息子サムは,継父に愛されずクスリにふける日々だったがジョージに引き取られ,一夏父と過ごす羽目になる.
ジョージは葛藤のあった父が建てロビンと自分が6年過ごした家を打ち壊し,その後に自分の理想の家を建てようとする.この映画は家の再建を媒介に築き直される人間関係の物語と言える.中でも軸となるジョージとサムの父子関係の変遷は印象的である.この映画は見るものに自分自身の父子関係を問いかけるからだ.
僕の父は僕にどういう関係を求めていたのだろうか.
父にとって,技術系サラリーマンになる筈だった僕が選んだ道は,何とも落ち着きの悪いものだったに違いない.
僕は父が僕の就職先を見に来たときの様子を良く覚えている.
彼はその平屋建ての小さな事務所がそうだと知ってしばらくの間身じろぎもしなかった.呆然として動けなかったのだ.僕はさすがに父が気の毒になったが,どうしようもなかった.僕はチボー家のジャックのように,父親を喜ばすことのできない息子だった.
「海辺の家」は父子の相克の物語である.ジョージが自分の父親との関係を総括し,息子サムとの関係を再構築したように,僕も父との関係を総括したかった.
それは僕が父との関係において,満たされなかったと感じているからだ.この映画を見ていると自分のその思いに気づかされるからだ.
最後の方,ジョージの死期が迫った後は,物語はおとぎ話のように善意に包まれて昇華していく.これもある種のハッピーエンドだろうか?★★★★(★5個が満点)


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