独断的映画感想文:ガタカ
日記:2004年12月31日
映画「ガタカ」を見る.
1997年.監督:アンドリュー・ニコル.ユマ・サーマン,イーサン・ホーク,ジュード・ロウ.
生まれる前からDNA検査により能力も寿命も健康もわかってしまう近未来,自然分娩で生まれたビンセントは不適合なDNAのため下級労働職にしか就けない.
宇宙を目指す彼は,すぐれたDNAを持ちながら事故のため落ちこぼれたジェロームと契約し,彼になりすまして土星を目指す.
毎日のチェック用の血液や尿の装備,コンタクトレンズ,自分の毛髪や垢を残さない細心の注意.しかし省内で起きた殺人事件の調査にビンセントの名前が浮上,実弟のアントンが刑事として乗り込んできて窮地に陥る.
結末はハッピーエンドだが結局彼を救うのは人間だった.考えてみれば彼と同じ立場の人間は想像以上に大勢いるのかも知れない.
センスといいストーリーといいSFとして十分の魅力を持った作品.
★★★☆(★5個が満点)
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