独断的映画感想文:ゴッド・ファーザー・パートⅡ
日記:2005年1月某日
映画「ゴッド・ファーザー・パートⅡ」を見る.
1974年.監督:フランシス・フォード・コッポラ.
アル・パチーノ,ロバート・デュバル,ロバート・デ・ニーロ,ダイアン・キートン,ジョン・カザール.
重厚で重層的な希有な映画である.
前作最後で,対抗する5人のマフィアを暗殺してドン・コルレオーネとなったマイケルの,その後の苦難の道と,回想シーンでの父ビト・コルレオーネの苦闘が並行して語られる.
ビトは家族全員をシチリアのマフィアに殺され,少年の身で一人移民して一からドンの地位を築きファミリーを獲得したのだった.
一方,マイケルは彼の仕事を嫌悪する妻の離反と彼に不満を抱く次兄フレドとの関係に悩みつつ事業を拡大し,公聴会への証人喚問等の試練を乗り越え敵対勢力を制圧するが,同時にかけがえの無いファミリーを殆ど失うことになる.
この重層的な展開を描くレンブラントの絵のような暗い映像の魅力,ニーノ・ロータの哀切極まる音楽.このような映画はどのようにして作られるのだろうか?
★★★★☆(★5個が満点).
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