独断的映画感想文:ホテルビーナス
日記:2005年1月某日
映画「ホテルビーナス」を見る.
2004年.監督:タカハタ秀太.
草薙剛,中谷美紀,香川照之,市村正親.
どこともしれぬ無国籍の街のホテルビーナス.カフェの後ろのホテルに滞在するのは訳ありの人々.
ある日少女を連れた男がやってきてから,物語は動き始める.
ウラジオストクでのロケ,モノクロームの映像(最後のみカラー化)に所々に青い色彩が点る凝った画面,韓国語で交わされる会話等,いろいろ仕掛けがあるようだがその意図は良く判らない.
ありがちな設定,ありがちな展開,すでに試された映像という感じがついて回って映画に入り込めない.
ラスト近くで市村正親のビーナスが草薙相手に説教を始め物語を総括するのも無用なことと思えるが,そのバックに「夜空のムコウ」が流れるに及んでついに切れた.
一生懸命つきあってきたこの映画は結局スマップのお遊びだったのね.映画をナメとるんか,と思ってしまいました.誤解したロシア人のおかげで賞を取ろうがそんなことは関係ない,最後の香取慎吾の登場でとどめ,馬鹿にするなと言いたい.
★(★5個が満点)
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