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2005/01/18

独断的映画感想文:エイジ・オブ・イノセンス

日記:2005年1月某日
映画「エイジ・オブ・イノセンス」を見る.
1993年.監督:マーティン・スコセッシ.
ダニエル・ディ=ルイス,ミシェル・ファイファー,ウィノナ・ライダー.
1870年代N.Y.の社交界での恋愛を描く.
純真なメイと婚約していた弁護士ニューランドは,彼女の従兄弟で夫から逃れ帰国した伯爵夫人エレンと再会する.彼女に次第に心惹かれるニューランド,しかし彼らの人生は名家の跡取りたる彼らの自由にはならない.ニューランドの生涯はどうなるのか?
という映画だが,メイは世間知らずで権高な女,美しさ以外に魅力はない.さりとてエレンは奔放で自由な女だが,人間としての魅力は何かということは良く判らない.ニューランドの「苦悩」があまり伝わってこないのである.
そもそもN.Y.の社交界という馬鹿馬鹿しい存在自体に魅力を感じない(同時期鹿鳴館という馬鹿なことをやっていた国の人間として忸怩たるものはあるが).好きにしなさいという感じ.
しかしアメリカにも社交界があるぞ,金持ちがいるぞ,ゲージツも理解しているぞ,皆ダンスをして美しい家に住んで銀器を使って美味しいもの食べてるぞとの,マーティン・スコセッシのアピールは確かに伝わる.セット,衣装,小道具が豪華で美しい.
★★☆(★5個が満点)


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