独断的映画感想文:愛は静けさの中に
日記:2005年1月某日
映画「愛は静けさの中に」を見る.
1986年.監督:ランダ・ヘインズ.
ウィリアム・ハート,マーリー・マトリン.
聾学校に赴任したジェームズは読唇と発声の専門家.自分のクラスの生徒にもこれを積極的に教える.
学校で雑役をしているサラは生まれながらの聾唖者,手話をすさまじい速度で使うが,決して発声しようとはしない.美しいサラに興味を持ったジェームズは彼女と接し,その誇り高くミステリアスな性格に惹かれていく.
二人がお互いの心の障壁をどう乗り越えていけるのかが物語の中心だが,映像は美しく,音楽も良い.何より主演の二人の演技が素晴らしい.
マーリー・マトリンは無言の演技だが,その手話から心の声が聞こえてくるかのようだ.
筋立ての細かいところには気になることもあるが(例えば読唇術は必ずしも成功率が高くないと聞いたことがある.先天的な聾唖者がこの映画のように見事にしゃべれるかどうかには疑問も感じる),この二人の恋が成就するのかどうかに引き込まれ,そして感動する.
★★★★(★5個が満点)
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