独断的映画感想文:告白
日記:2005年2月某日
映画「告白」を見る.
1981年.監督:ウール・グロスバード.
ロバート・デニーロ,ロバート・デュバル,チャールス・ダニング.
1950年代のL.A.刑事の兄と牧師の弟の物語.
牧師と言っても弟はいわば教会資金のディーラーという仕事をしていて,建設業界の親玉達と親交を結びつつ手玉に取る.
しかしある殺人事件が起こって彼らが巻き込まれ,兄刑事は驚くべき真相を知ることになる.
L.A.の刑事の中では人情家の兄デュバル,ホテルで朝食・レストランでランチの生活を送る弟デニーロ.しかし二人共にその生活は荒涼たるものだった.
追いつめられた後半,デニーロがデュバルとカフェで話している.
「兄貴だろ.話を聞いてくれ」
「……」
「他に誰も話せる相手はいないんだ」
弟を巻き込む犯罪の告発で,弟は失脚する.ずっと長い年月の後の和解.これもある種のハッピーエンドだろうか.
二人が砂漠に面した自分たちの墓を見るラストシーンが印象的.そして聞こえるか聞こえないか程度にコントロールされた音楽も良い.悪玉のチャールズ・ダニングが魅力的.
しかし人生とはこれほどまでに荒涼としたものなのだろうか?
展開に中だるみがあって途中眠りかけたが,両ロバートの演技に最後まで引き込まれた.
★★★☆(★5個が満点)
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