独断的映画感想文:ラウンド・ミッドナイト
2005年3月某日
映画「ラウンド・ミッドナイト」を見る.
1986年.監督:ベルトラン・タヴェルニエ.
デクスター・ゴードン他.
アル中のサックス奏者デイルは,ニューヨークを離れパリにやってくる.自分のプレイはニューヨークの客には通用しないというおそれが彼にはあった.
パリで酒に手を出さないよう見守る仲間たちのおかげで,彼は演奏に自信を取り戻すが,それでも時々酒に手を出す.
しかし彼を尊敬するイラストレイター,フランシスと出あってからは,彼とその娘ベランジュールのために酒を断ち,命を削るような日々の演奏に打ち込んでいく.
フランシスは彼のために3人で同居できるアパートを借りる.そこで過ごす至福の日々,しかしやがて別れの時が来る.
激しいドラマはないが,しかし日々の演奏がジャズマンにとっては最大のドラマなのだろう.
ジャズのもたらす感動をこの映画も確かに伝えている.
登場人物が凄い,デイルはデクスター・ゴードンが演じ,相方のピアニストはハービー・ハンコック,他にウェイン・ショーター,ジョン・マクラフリン,トニー・ウィリアムス,ロン・カーターetc.興行師役で出ていたのが,マーティン・スコセッシだとは知らなかった.
★★★☆(★5個が満点)
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