独断的映画感想文:ジャッカルの日
日記:2005年5月某日
映画「ジャッカルの日」を見る.
1973年.監督:フレッド・ジンネマン.
エドワード・フォックス,ミシェル・ロンズデール.
緊張感あふれる傑作.殺し屋ジャッカルと警視ルベールの死闘が息つく間もなく展開される.
アルジェリア独立直後,これに不満を持つ右翼軍事組織OASはド・ゴール大統領暗殺のため,殺し屋ジャッカルを送り込む.これを察知した仏政府は名警視ルベールに命じジャッカルを追わせる.
わずかな手がかりからジャッカルを特定し追跡に移るルベール,一方ジャッカルは内通者の情報を得て車を変え名前を変え髪の色を変えながら,パリに肉薄する.
双方の密告者内通者の情報が錯綜し,これに偶然のアクシデントが重なり,物語の行方は予断を許さない.
解放記念日,式典直近のアパートにジャッカルは潜入し,ド・ゴール狙撃に成功するが….
数々のパロディを生んだ傑作映画をようやく見た.
幾重にも底の割れない仕掛けと,快調に進むドラマの進行が心地よい.
フランスが舞台らしいロマンチックな要素もなかなか素敵.最後の哀愁漂う墓場のシーンが印象深かった.
ジャッカルが変装用品を隠す小道具に使っているオールド・スパイスの小瓶.これは日本でも数十年前まで売られていた懐かしい品だ.1本マストのヨットをトレードマークとしたこの男性化粧品は,ちょっと変わった香りが好きで30代頃まで使っていたが,20年前頃に販売元がつぶれて市場から姿を消したと記憶している.今ネットで探すと直輸入品を最近また売り出しているようだ.探して買わなければ.
★★★★(★5個で満点)
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