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2005/05/23

独断的映画感想文:変態家族 兄貴の嫁さん

日記:2005年5月某日
映画「変態家族 兄貴の嫁さん」を見る(やっぱりちょっと恥ずかしいですね,こう堂々と言うのって).
1984年.周防正行監督.
大杉漣,風かおる.
周防正行監督デビュー作の新東宝ポルノ.
ポルノとしてはともかく監督が監督なので,小津映画のまね(パロディではなくまねですと本人がインタビューで言っている.このインタビューが結構面白い)というのが最大のポイント.
冒頭大杉漣(笠智衆のまね)他若い娘息子が,お茶の間でちゃぶ台を囲むローアングルの画面.彼らが時々上を見るのは,2階で今日結婚式を挙げた兄が初夜に及んでいるからである.
この兄が新婚だというのに,父が亡妻に似ていると言って通っているスナックのママ(彼にとっては母に似ている)とSMプレイで出来ていたり,妹は平凡な生活がいやだと言ってトルコに転職したりという,変態家族.
嫁いできた嫁さんは(周防正行によれば原節子にあたる),夫の出奔にも耐えその弟の性的ムラムラを解消してあげたりと,活躍.しかし台詞も動きも小津映画だから,間延びすることおびただしい.
メモリアル的な映画と思って,監督インタビューと一緒に見れば結構面白いが,ポルノだと思ってみるとあまり満足できないかもしれません.
★★★(★5個が満点)
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