独断的映画感想文:レザボア・ドッグス
日記:2005年7月某日
映画「レザボア・ドッグス」を見る.
1991年.監督:クエンティン・タランティーノ.
ハーヴェイ・カイテル,ティム・ロス,マイケル・マドセン,クリストファー・ペン,スティーヴ・ブシェミ.
ギャング映画だがギャングシーンはない.8人(だったかしら?)のギャング以外は,警官か通行人しか出てこない.女は冒頭のシーンで後ろにいるウエイトレスのばあさんと,車を奪われまいと拳銃を振り回すばあさんくらいしか出てこない.
映画は終始,ギャング達の口汚い会話で構成されている.
冒頭のシーン,ギャング達が朝食を摂りながらしょうもない会話を続けている.やがて朝食を終えて出て行く一同.
ところが次の画面では疾走する車の中,腹を撃たれたオレンジと運転するホワイト.彼らが逃げ込んだ倉庫に,仲間が一人一人帰ってくる.彼らは警官の待ち伏せを食らったらしい.仲間の中にイヌがいる.それは誰か.
ドラマはこの謎と奪った宝石の行方を巡ってギャング達の交わす会話を追い,ある時は自在に過去に飛び,次第に物語の全貌を明らかにしていく.
その物語は観客を捉えて離さない.最後10分間の驚くべき展開は衝撃的であり哀切である.
天才監督の忘れ難いデビュー作.ハーヴェイ・カイテルとティム・ロスが良い.一見の価値あり.
★★★★(★5個が満点)
人気blogランキングへ
コメント