独断的映画感想文:静かなる男
日記:2005年8月某日
映画「静かなる男」を見る.
1952年.監督:ジョン・フォード.
ジョン・ウェイン,モーリン・オハラ.
アイルランド系・ジョン・フォードがアカデミー監督賞をとった名作.
アイルランド系移民の子としてピッツバーグで育ったショーンが,故郷の村に帰ってくる.
彼は少年の頃住んだ家を買い戻し村に住みつくが,隣家のメアリー・ケイトと心を通わす様になる.ところがその兄のダナハーは気むずかし屋の乱暴者,説得されて結婚は認めたものの,持参金を渡すのは拒否する.
メアリー・ケイトは持参金なしで嫁いだことを恥と考え,持参金が支払われるまではとベッドを共にすることを拒否.ショーンはアメリカで起きた事件以来,人と争うことを自分に禁じてきたのだが….
架空の村イニスフリーの村人が巻き起こす心温まる寓話.
アイルランドの大自然に抱かれ,アイルランドらしい困難をアイルランド流に克服して成就する恋愛物語.心が豊かになる映画らしい映画である.
特に最後の30分間,ショーンがメアリー・ケイトを5マイルの道を文字通り引きずってダナハーの家まで押しかけ,その後ダナハーと延々と殴り合う(間に水入りで二人で黒ビールを飲み合う休憩つき),村中を巻き込んだ大乱闘は,一見の価値あり.
見終わった後拍手喝采をしたくなる.映画ってこうでなくっちゃ.
★★★★☆(★5個が満点)
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