独断的映画感想文:“アイデンティティー”
日記:2005年8月某日
映画「“アイデンティティー”」を見る.
2003年.監督:ジェームズ・マンゴールド.
ジョン・キューザック,レイ・リオッタ,アマンダ・ピート,アルフレッド・モリナ.
予備知識なしに見たがホラー映画とさえ言えるほどのスリラー映画.
ある嵐の夜,死刑執行の迫った連続殺人犯のための会合が,判事を迎えて開かれようとしている.
一方とあるモーテルに嵐のために閉じこめられた11人の男女,管理人と3人連れの家族,母親は交通事故で重傷,彼女をはねた運転手のエドは元警官,その雇い主の女優,警官と護送中の殺人犯,新婚の夫婦と娼婦.道は閉ざされ電話も無線も通じない中,一人また一人とむごい殺され方で,あるいは事故で,命を失っていく.
いったい何が起こっているのか.モーテルにいる彼らは何故死んでいくのか,判事の会合は何のために開かれているのか.緊張感と共に謎は深まる.
プロットはよく考えられていて,特に僕のような先読みのできない観客にとっては思いもかけない結末となる.最後まで緊張の途絶えることはない.
しかし,惜しいかな,最後の結末がいけません.ものの哀れというものがない.
どんでん返しといえばそうなのだが,後味の悪い結末となってしまった.せっかくあそこまで持って行ったのに惜しいと思う.
★★☆(★5個が満点)
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