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2005/08/01

独断的映画感想文:靴に恋して

日記:2005年7月某日
映画「靴に恋して」を見る.
2002年.原題は「piedras(岩石)」.監督:ラモン・サラサール.
アントニア・サン・ファン,ナイワ・ニムリ,アンヘラ・モリーナ,ルドルフォ・デ・ソーザ.
主人公は5人の女,それぞれ「黄色いスニーカーを履く女」「盗んだ靴を履く女」「小さい靴を履く女」「扁平足の女」「スリッパを履く女」と説明がついている.
邦題はこのことから靴をテーマにつけられているのだろう.予告編も靴中心に作られているが,いささか無理矢理という感じで,原題は「岩石(英語名はstones)」.
映画はこの5人の女とそのパートナーや家族の,次第に交錯していく人生模様・恋愛模様を描くもの.
この5人の女たちの恋はいずれもうまくいかない.恋ってこんなに難しいものだったろうか?恋だけじゃない,人生そのものがなかなかうまくいかないのだ.
しかし駄目だと思ったときに意外な出会いがあって,彼女らの人生はそれぞれ全く新しい展開を見せていく.ある人は再生を掴み取り,ある人は苦渋の人生へと向かう.
映画はその一つ一つの軌跡を巧みな場面転換でつなげていきながら描写する.ゲイ達者な俳優たちに演じられた物語は,最後まで緊張感をとぎれさせない.
スペイン映画らしい,我々の日常とは異質な世界の物語だが,人生への共感は相通じるものあり.
★★★☆(★5個が満点)
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コメント

これは重すぎず、軽すぎず、本当にいい映画ですよね。本当のタイトルは、『PIEDRAS』(石)。
これは大きな壺に人生に必要なものを石としてつめていくと、最終的にはあふれてしまうから自分にとって最も大切な大きさの石から詰めていかなかえればならない ということ。この5人の女性はそれができない。。それどころか大切な石の置き場まず探さなければならない=大きさの合う靴を探して に繋がってました。

投稿: Cartouche | 2005/08/30 15:17

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» *靴に恋して* [Cartouche]
***STORY***                   2002年  スペイン 舞台はスペイン、マドリッド。5人の女性が登場します。 *レイレは23歳。高級靴店の店員。靴のデザイナーを夢見ているが、お店の品を盗んで履き  いつしか自分を見失い、恋人も出て行ってしまった。 *アデラ(アントニア・サン・フアン)は49歳。キャバレーのオーナー。夢は小説家になること。  ある日高級官僚のレオナルドが、5〜6人の友人を連れて現れた。。 *アデラの娘アニータは、知的障害を持つ28歳。 黄..... [続きを読む]

受信: 2005/08/30 15:13

» 靴に恋して [銀の森のゴブリン]
スペイン映画(2002)監督、脚本:ラモン・サラサール出演:アントニア・サン・フ [続きを読む]

受信: 2005/10/03 20:18

» 靴に恋して [*アンチハリウッド的* 映画論]
【原題】PIEDRAS 【制作年】2002 【制作国】スペイン 【監督・脚本】ラモン・サラサール 【主なキャスト】 ○アントニア・サン・ファン(娼婦宿の経営者:アデラ) ○ナイワ・ニムリ(高級靴屋店員:レイレ) ○ヴィクトリア・ペーニャ(タクシー運転手:マリカル... [続きを読む]

受信: 2006/02/20 16:19

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