独断的映画感想文:オープン・ユア・アイズ
日記:2005年8月某日
映画「オープン・ユア・アイズ」を見る.
1997年.監督:アレハンドロ・アメナーバル.
エドゥアルド・ノリアガ,ペネロペ・クルス,ナイワ・ニムリ.
「バニラ・スカイ」のリメイク元である.
内容は同じ.親の遺産に恵まれ,容姿端麗なプレイボーイ:セザールが出会った親友の彼女ソフィア.ソフィアに惹かれて別れたヌリアは,彼につきまとい遂に車で無理心中を図る.顔に醜い傷を負った彼は,しかしそれ以降周辺に不思議なことが起こるのに気づく.
映画の現在は,彼は拘禁中で精神科医のカウンセリングを受けている.カウンセリングで次第に明らかになっていく過去の事件の経緯.彼は何故殺人者となったのか.精神科医とセザールは,夢の中で記憶されていた会社「エリー」を探し出しそこに乗り込むのだが….
夢と現実の交錯,夢の中の夢,現実での錯乱が織りなす不思議な展開,遂に明かされる真相は,果たしてこれも夢なのかどうか?
最後の画面で.セザールの夢の中の人物と特定され,青空の下セザールを見つめて佇む3人の人物,彼らの表情が何とも言えない雰囲気を醸し出している.
スペイン映画らしさを期待すると少し違うのだが,面白い映画.
ところで,これをリメイクしたトム・クルーズの「バニラ・スカイ」は,この映画に何も加えることが出来なかったという気がする.
★★★★(★5個が満点)
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