独断的映画感想文:バックドラフト
日記:2005年10月某日
映画「バックドラフト」を見る.
1991年.監督:ロン・ハワード.
カート・ラッセル,ウィリアム・ボールドウィン,ロバート・デ・ニーロ.
シカゴの消防士の物語.
目の前で殉職した消防士の父を持つブライアンが,消防学校を卒業して街に戻ってくる.兄スティーブンが隊長を務める第17小隊に配属されたのだ.
折しも街では,バックドラフトという火炎逆流現象を利用した放火殺人が続いていた.それを調べる調査官シャドー,一方市会議員は消防の予算を合理化しようと画策.
こういった舞台で進む,新人訓練物語,父への憧憬と兄弟の相克,放火殺人ミステリ,そして何より消火活動のアクション物語.
話の流れがテンポ良く,場面ごとのメリハリがきいて引き込まれる.
消火活動シーンの火炎の描写は特筆すべきものだし,消防車の疾走,消防士の活躍等のカメラワークがすばらしい.
ドラマは後半盛り上がり,特に放火犯が判明した時点で繰り広げられる化学工場の消火活動シーンは,感動的である.バグパイプの一団に先導される荘重な葬送シーンでは涙を禁じ得ない.
最後のシーン,また出動していく消防車から引いて俯瞰される,シカゴの下町と遠望される高層ビルの夕景も,すばらしかった.
数シーンしか出ないが,収監中の放火犯を演じるドナルド・サザーランドの演技が秀逸.
全体に満足度高し.
★★★★☆(★5個が満点)
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