独断的映画感想文:ゲーム
日記:2005年10月某日
映画「ゲーム」を見る.
1997年.監督:デヴィッド・フィンチャー.
マイケル・ダグラス,ショーン・ペン,デボラ・カーラ・アンガー.
投資会社の社長ニコラスは冷徹な仕事人間.父も同様の人間だったが48歳で自殺している.
妻とも別れ,父の時代からの家政婦と豪壮な邸宅に暮らしている.
何年かぶりに連絡を取ってきた弟と会い,彼から48歳の誕生祝いに「人生が一変する」と「ゲーム」会社CRSの会員証をもらう.興味を引かれ,心理テスト,体力テスト等を受け会員登録をしたニコラス.
ところが,ある日奇妙な人形が届いてから彼の生活に異変が起き始める.
邸宅は幾度も侵入され,予約の覚えのないホテルからの通知,行きつけのレストランのウェイトレスとの思いがけないトラブル,仕事にも差し障りが出始め「ゲーム」としてはしゃれにならない状況にニコラスはとまどい,やがて怒りを感じる.
ついには命の危険にさらされ,ニコラスはCRS社の真の意図を見ることになるが….
この映画は面白いです.
どんでん返しに次ぐどんでん返し,この人はと思った人に裏切られ誰も信用できない状況に追いつめられるニコラス(唯一信用できるのが別れた妻のみというのも哀しいね),拉致され気付くと無一文でメキシコの墓場に捨てられている.ここからどうやってアメリカに帰り着くのだ?CRSへのニコラスの復讐劇はそこから始まるのだが….
せっかくショーン・ペンを使っているのに,弟との関係が今ひとつ鮮明でないのが残念だが,それを除けば一見の価値あり.
★★★★(★5個が満点)
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