独断的映画感想文:ハウルの動く城
日記:2005年11月某日
映画「ハウルの動く城」を見る.
2004年.監督:宮崎駿.
ソフィー:倍賞千恵子,ハウル:木村拓哉.
魔法を一つの原動力に暮らす世界,今,国は隣国と戦争を始めようとしている.
父の遺した帽子屋を営む若いソフィー,ある日ひょんなことから魔法使いハウルと行動を共にするが,そのために敵対する荒れ地の魔女の呪いで,90歳の老婆に姿を変えられてしまう.
彼女はハウルの「動く城」を探し当て,家政婦として潜り込んで暮らし始める….というわけで始まる恋と冒険の物語.
宮崎映画の一つの特徴は「飛ぶ感覚」である.映画の冒頭ハウルとソフィーが空中を飛ぶ.屋根の上からおそるおそる一歩を踏み出す.ひるがえるスカート,風に躍る髪,やがて慣れてきて次々と空中に歩を進めて飛び始める二人.
このシーンだけで感動し映画に引き込まれてしまった.
その後の展開はもうわくわくどきどき,物語の進展に引きずられてスクリーンにしがみついている始末,映画ってこうでなくっちゃ.
特に倍賞千恵子の声は印象的,その老婆の声と若いソフィーの声に魅了される.
ところでWeb上ではこの映画については賛否両論だそうな.
否定論者を見ると宮崎映画はこうであらねばならぬ,という論調が目立つ.宮崎監督も長年やってきて,難しいファンを作ってしまったものである.
もっと単純に映画に夢中になってはいけないのだろうか?本質的に単純な小生としては,そう思うばかりである.
★★★★(★5個で満点)
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コメント
初めまして!marです。
TBさせていただきました。
宮崎駿の映画ではいつも空の美しさ、特に雲の美しさに驚されます。
投稿: mar | 2006/02/21 14:38