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2005/11/24

独断的映画感想文:阿修羅城の瞳

日記:2005年11月某日
映画「阿修羅城の瞳」を見る.
2005年.監督:滝田洋二郎.
市川染五郎,宮沢りえ,渡部篤郎,内藤剛志,樋口可南子.
江戸の文化文政時代,闇にうごめく鬼達が跳梁する.その頭領阿修羅王が間もなく復活するという知らせに,鬼を成敗する組織鬼御門の首領延行と邪空はそれぞれに野心をたぎらせる.
5年前にある事件で鬼御門を辞めた出門は今は人気役者,ある日出くわした女盗賊つばきに惹かれ,二人は恋に落ちる.彼女は5年より前の記憶がない.
そのつばきの肩に現れた不思議な痣,それが物語の発端だった….
実力俳優を配した伝奇時代アクション映画.
宮沢りえは相変わらず良い(大ファンです).アクションもまずまず(つまりスタントとの入れ替わりにそう違和感がない).
渡部篤郎と市川染五郎の殺陣も見応えがある.
話しが話しなので俳優の演技は大げさに傾きがちだが,歌舞伎でおなじみなけれんみのある芝居は嫌いではない.
と言うわけでまずまずの映画なのだが,決定的にいけないのは舞台をそのまま映画にしたところか.
画面が常に「舞台」なので開放感がない.海岸縁のシーンさえ書き割りのような海があるだけ.
もう一つは特殊メイクやCG(?),特殊効果のセンスが悪いことか.
阿修羅王の出現するシーンで,仏像の顔だけが俳優の顔になるなんて,安もんのアイコラみたいで閉口する.
最後に登場する阿修羅城や炎上する江戸の街にはもうがっかり.もう少し何とかならないかな.
と言うわけで★★☆(★5個で満点)
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