独断的映画感想文:肉体の門
日記:2005年12月某日
映画「肉体の門」を見る.
1988年.監督:五社英雄.
かたせ梨乃,渡瀬恒彦,西川峰子,山咲千里,名取裕子,松居一代,マッハ文朱.
五社映画らしく,終戦直後の貧しさ汚さ猥雑感よりは,きらびやかな女達の闘争に重点が置かれた娯楽映画.
1トン爆弾の不発弾が宙ぶらりんになっている,誰も近づかない新橋の焼けビルを根城に,小政のおせん率いる娼婦達が生活している.
近くのマーケットを支配する袴田組や隣接するラク町のお澄一派と張り合いながら稼いでいる彼女たち.ある日拳銃を持った復員兵が転げ込んできて物語は動き始める….
言わずとしれた田村泰次郎の戦後ベストセラーの映画化,もう何本目になるのかしらん.
しかし戦後43年目ともなるとずいぶん雰囲気は変わってくる.
鈴木清順版にあったぎらぎらする獣のような視線がありません.みんな顔もきれい.
印象に残ったことと言えば,元女子プロマッハ文朱の喧嘩シーンかな.名取裕子も良かった.
ボルネオ・マキって結構重要な役所だと思うけど,印象薄かった.
全体に見終わって感銘は残りませんでした.
★★☆(★5個が満点)
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