独断的映画感想文:ボーン・スプレマシー
日記:2005年12月某日
映画「ボーン・スプレマシー」を見る.
2004年.監督:ポール・グリーングラス.
マット・デイモン,ジョーン・アレン,ブライアン・コックス.
同じ主演の前作「ボーン・アイデンティティ」の続編.
インドのゴアで愛妻と暮らす元秘密工作員のボーン,しかし記憶は相変わらず空白があってたびたび悪夢に悩まされる.
ある日突然殺し屋に襲われ,妻は狙撃され死亡.ヨーロッパに戻ったボーンは拘束され,自分が身に覚えのない殺人事件で手配中であることを知る.
ここからボーンの①自分は何の罪で追われているのか,②真犯人は誰か,③妻の復讐,④記憶の回復という目的に向けた死闘が始まる.
記憶は空白だらけだが,その一方で体の反応は目にもとまらぬほど速い.超人的なボーンの活動で徐々に黒幕が浮かび上がってくるかと見えるが….
手持ちカメラの画像による揺れてぶれまくる画面,すさまじいカーチェイス,たった一人で包囲網を死力を尽くして突破していくボーンの闘い.最初から最後まで画面から目を離すことは出来ない.
陰謀の世界に生きるもの達の,絶対的な孤独を象徴する青を基調とした映像は,魅力的である.
無表情に戦う殺人機械としてのボーンと,蘇る記憶におびえ悩むボーンとを演じるマット・デイモンが素晴らしい.
★★★★(★5個が満点)
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