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2005/12/29

独断的映画感想文:女囚701号 さそり

日記:2005年12月某日
映画「女囚701号 さそり」を見る.
1972年.監督:伊藤俊也.
梶芽衣子,横山リエ,渡辺やよい,扇ひろ子,夏八木勲,小林稔侍,たこ八郎.
70年代の映画らしく情念が物語の展開軸.
恋人の刑事のためにやくざ組織への潜入捜査を志願,素性がばれて暴行されたナミは,自分が刑事の出世に利用されていたことを知る.
その刑事を復讐のため襲い懲役刑となったナミ,刑務所での地獄の様な日々が彼女を待っていた….
荒唐無稽なストーリーだし,刑務所の描写は現実的と言うよりは舞台劇の様だが,その中に込められたエネルギーは70年代ならではのもの.
この映画は梶芽衣子でもっている.と言うより彼女の復讐に燃える眼の力で成り立っている.その魅力は抗しがたい.
一世を風靡したシリーズの第1作にふさわしい.
冒頭に流れる梶芽衣子の「恨み節」もまずまず,藤純子の「緋牡丹博徒」の歌に比べたら出色の出来.
ところで小林稔侍がタコ八郎とコンビでアホ看守役で出ている.稔侍さんて,当時はこういうスタンスだったのね.
★★★☆(★5個で満点)
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