独断的映画感想文:茶の味
日記:2006年1月某日
映画「茶の味」を見る.
2003年.監督:石井克人.
手塚理見,三浦友和,佐藤貴広,坂野真弥,我修院達也.
何とも説明しにくい映画である.コメディであるのは間違いないのだが.
春野一家は5人家族,父は催眠療法士,母はアニメイラストレイター,一は高校生,幸子は小学生.かなり壊れている祖父は実は以前アニメイラストレイターだったようだ.
他に居候の様で実は一番稼ぎのあるらしいスタジオミキサー・アヤノが同居している.
家族はそれぞれに悩みを抱えているが,幸子の悩みが一番大きいらしい.
彼女は逆上がりが出来ないで毎日特訓しているほかに,巨大な自分の分身の登場に悩まされている.授業を受けていると,校庭の半分を覆って自分の分身が寝そべっていたりするのだ.これでは落ち着いて勉強など出来るものではない.
他に一(はじめ)は片思いの女子学生が転校した上,転入してきた別の女子高生が何と自分と同じ囲碁が趣味だというので逆上.
家族それぞれが問題を抱えているが,普通のサラリーマン家庭とはちょっと異なる問題ばかり.
映画の調子もかなり変.
小学校の朝礼で自作詩を朗読する長髪の教頭.高校の図書館の壁には「清寂!」と書いてある.静寂の間違いか.授業での教師の講義は全くの意味不明.父親の催眠療法の診察室には神棚がある.
映画はそこかしこに訳の分からないシーンを挟みつつ,大団円に向かってゆったりと進んでいく.
ロケ地栃木県茂木の風景の美しさ.絶えず鳴いている鳥たち,雉の鳴き声も聞こえる.
何と言えばいいのか,この映画はお正月向きですね.このほのぼのさを受け止めるには正月くらいがちょうど良い.この映画には心温まるエピソードが満載,見て損は無し.
★★★★(★5個が満点)
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コメント
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独「ダメ断」的映画感想文:茶之味.
投稿: ネイン、イイエデ. | 2011/06/29 09:52