独断的映画感想文:オリバー・ツイスト
日記:2006年2月某日
映画「オリバー・ツイスト」を見る.
2005年.監督:ロマン・ポランスキー.
バーニー・クラーク,ベン・キングズレー.
ディケンズの古典的名作の映画化.原作は読んでいない.
孤児院で育ち天涯孤独なオリバーは,給食のお代わりが欲しいと言ったために(言う役をアミダで抽選して負けたのだ),養育院を追放される.葬儀屋の親方のところに預けられるが,母の悪口を言われて飛び出し,ロンドンへ向かう.
そこで少年スリ団のドジャーに救われ,親方のフェイギンに引き取られる.
そこで彼は更に数奇な運命を辿るが,オリバーの特質はその美しさ,健気さ,善良さ,素直さがすべての人の同情を引き,様々なチャンスに恵まれることだ.
悪党のフェイギンさえオリバーをスリ団に投ずることなく養い,気を許しているように見受けられる.
最終局面,オリバーがフェイギンのために神の許しを請う場面は,感銘的である.
映画全体はロンドンのオープンセットも見事,2階建ての街路に人がひしめき馬車が行き交うシーンは,映画の醍醐味を満喫させる.
演技ではフェイギン役のベン・キングズレーが良い.
ついでに言えばビル・サイクスの愛犬が好演.
★★★☆(★5個が満点)
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