« 独断的映画感想文:皇帝ペンギン | トップページ | 独断的映画感想文:ブリジット・ジョーンズの日記 切れそうな私の12ヶ月 »

2006/02/05

独断的映画感想文:イベリア 魂のフラメンコ

日記:2006年2月某日
映画「イベリア 魂のフラメンコ」を見る.
2005年.監督:カルロス・サウラ.
サラ・バラス,アイーダ・ゴメス,アントニオ・カナーレス,ミゲル・アンヘル・ベルナ,エンリケ・モレンテ(歌手),チャノ・ドミンゲス(ピアノ).
スペインの音楽と舞踊のドキュメンタリー,第一線の名手がスタジオに集められ,スペインの民族的音楽家アルベニスの組曲「イベリア」にインスパイアされた曲の数々を,踊り歌い演奏する.
監督は,80年代にフラメンコの名手アントニオ・ガデスと組み,フラメンコ3部作(「血の婚礼」「カルメン」「恋は魔術師」-全部見ました)を撮ったカルロス・サウラ.
ドキュメンタリーだから,映画の基本的な要素『物語』には欠けるが,それぞれの曲に物語性がある.何より観客は踊り手のかっこよさ,官能的な動き,鋭い視線・表情に魅了されるだろう.
「アルバイシン」での群舞の迫力,「アストリア」でのサラ・バラスの鋭い身のこなし.これらの踊りを見ていると,「ウエスト・サイド物語」に出てくるヒスパニック系グループの踊りに,共通するものがあることを思い出す.
また中盤でのジャズ・ピアノとヴォーカル,手拍子のコラボレーションも良い.ピアノだけでもキース・ジャレットの即興演奏を思わせる様な見事な展開,これに手拍子が加わり,最後にヴォーカルが加わってエンディングをぴたりと決める,その素晴らしさ.
撮影場所のスタジオは,スクリーンと鏡で区切られたシンプルな仕掛け.しかしそれらが移動したり,スクリーンには踊り手達のライブ映像が微妙に遅らせたタイミングで多数映し出されたりして,目を楽しませる.
音楽と舞踊には好みがあるから,万人向きとは言えないのだろうが,素晴らしい映画.オフィシャルサイトはこちら.★★★☆(★5個が満点)
人気blogランキングへ


« 独断的映画感想文:皇帝ペンギン | トップページ | 独断的映画感想文:ブリジット・ジョーンズの日記 切れそうな私の12ヶ月 »

コメント

あんはシーン9「アルメリア」の群舞で、これって「ウエストサイド」じゃん、って思いました。スペイン舞踊、音楽を存分に楽しめました。Tb失礼します。

投稿: あん | 2006/02/14 12:13

TB&コメント有難うございました。

同じココログでもこちらはTB返しができません。例によってURL作戦敢行です。

http://okapi.at.webry.info/200706/article_27.html

フラメンコ(音楽と踊り)にはどこか洗練され切っていない、原初的なエネルギー感があるので、我々日本人の奥底に秘められた古い魂が共感を覚えるのかもしれませんね。

投稿: オカピー | 2007/06/24 17:16

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46943/8519047

この記事へのトラックバック一覧です: 独断的映画感想文:イベリア 魂のフラメンコ:

» イベリア 魂のフラメンコ [あんと夢子のス・テ・キ!なダイエットライフ]
一流ダンサーが華麗に舞う情熱の    ミュージカル映画 「カルメン」「タンゴ」など数々の名作を世に送り出した巨匠カルロス・サウラが{/kirakira/} 一流ダンサーを結集させた官能のフラメンコ・ミュージカルです。 作曲家イサーク・アルベニスの組曲「イベリア」からイメージを得たパフォーマンス。 映画全編を18のダンスでつないでいく手法をとっています。 アイーダ・ゴメスの妖艶さ・・{/hikari_blue/} �... [続きを読む]

受信: 2006/02/14 12:11

» カルロス・サウラ映画「イベリア 魂のフラメンコ」 [ぷれしおさのフラメンコ日記]
どうしてこういう副題が付くのでしょうか、とても残念。 サウラ監督の作品ということで、ストーリーらしいストーリーは今回もありません。「フラメンコ」と似てるかな? ただ映画「フラメンコ」は全編フラメンコですが、今回のはむしろクラシックです。アルベニスが根底に流れていて、それにそれぞれアーティストが味をつけていく、という感じでした。 私はとても楽しんで鑑賞しましたよ。クラシック好き�... [続きを読む]

受信: 2006/02/18 00:36

» 『イベリア 魂のフラメンコ』 [Brilliant Days ]
スペインの作曲家イサーク・アルベニス(1860~1909)のピアノ組曲「イベリア」からイメージを得て、カウロス・サウラが贈る現代最高のアーティストたちによる音楽と舞踏の饗宴。 2005年 スペイン 監督・脚本:カルロス・サウラ(「急げ、急げ」ベルリン映画祭金熊賞..... [続きを読む]

受信: 2006/02/27 10:50

« 独断的映画感想文:皇帝ペンギン | トップページ | 独断的映画感想文:ブリジット・ジョーンズの日記 切れそうな私の12ヶ月 »