独断的映画感想文:オペラ座の怪人
日記:2006年3月某日
映画「オペラ座の怪人」を見る.
2004年.監督:ジョエル・シューマカー.
ジェラルド・バトラー,エミー・ロッサム,パトリック・ウィルソン.
言わずと知れたブロードウェイ・ミュージカルの映画化.
今は廃墟となったオペラ座の備品を競売するオークションが,そのオペラ座で開かれている.車椅子の貴族ラウルは,感慨深く破壊されたシャンデリアを見上げるのだった.
50年程前ラウルがオペラ座のオーナーに就任した頃,その幼なじみだったコーラスガール,クリスティーヌが主役に抜擢された.折しもオペラ座には仮面をかぶった謎の怪人が出没していた.
ある晩クリスティーヌの前にその怪人が現れる.クリスティーヌは怪人の指導を「音楽の天使」の助言として受け入れるようになる.やがて事態は怪人とラウルのクリスティーヌを巡る恋の闘争となっていく….
豪華な舞台と素晴らしい音楽の,重厚な映画.きらびやかな画面に目を奪われる.
エミー・ロッサムの声は美しい.この美声と美貌がありながら,普通の映画ではたいした役が付かない(「ミスティック・リバー」ではショーン・ペンの殺された娘)というのは,気の毒である.
ただ,音楽は少し重厚すぎる.最初から最後まですべてアリアという感じで,もっと合唱曲等を交えても良いと思う.
それにクリスティーヌが,怪人とラウルの間を揺れすぎる.いい加減にどっちかに決めろっと言いたくなる.
とはいえ,素晴らしい作品.★★★☆(★5個が満点)
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