独断的映画感想文:デンジャラス・ビューティー
日記:2006年3月某日
映画「デンジャラス・ビューティー」を見る.
2001年.監督:ドナルド・ペトリ.
サンドラ・ブロック,マイケル・ケイン,ウィリアム・シャトナー,キャンディス・バーゲン.
色気無し,男勝りのFBI女性捜査官グレイシー,連続爆破犯の予告によると,今度はミスコンが狙われているらしい.
FBIはグレイシーに,ミスコンに潜入して参加者を守るよう命令する.
ミスコンには偏見を持っていたグレイシーだが,自身はベテランスタイリスト・ビクターの手で大変身,また参加者は美貌と共に知性も磨いていることを知って,その偏見も変わっていく.
様々な失敗や混乱を同僚や参加者の協力で乗り越えつつ,グレイシーは犯人像に迫っていくのだが….
サンドラ・ブロック(制作も)の面目躍如といった傑作コメディ.笑いあり涙あり友情ありといった,お手本的コメディである.
サンドラ以外のFBIは皆馬鹿で間抜けでとんまというのもお約束といったところか.
ミスコンの参加者は魅力的で,各州を代表し知性も懸命に磨いており,また参加者同士の友情も育まれて,見ていて気持ちが良い(という風に描いてある).そういう描写が,最終局面でのグレイシーの感動的なスピーチに観客の共感を呼ぶ,下地になっている.
このシーンでは,グレイシーが詰まりながら幾つかの言葉をぽつりぽつりと述べていくのだが,それだけで胸に来るものがある.サンドラ・ブロックの演技力を見直した.
他には,スター・トレックのカーク船長や,キャンディス・バーゲンが出ているのが興味深い(どちらかと言えば,見なけりゃよかった).
ところで原題は「MISS CONGENIALITY(相性)」,邦題はいまいちって気もするんだけどな.
★★★☆(★5個が満点)
人気blogランキングへ
コメント