独断的映画感想文:デーヴ
日記:2006年4月某日
映画「デーヴ」を見る.
1993年.監督:アイヴァン・ライトマン.
ケヴィン・クライン,シガニー・ウィーヴァー,ベン・キングズレー.
大統領に瓜二つのデーヴは,一夜限りの影武者を依頼されるが,その晩大統領は浮気中の女の上で脳出血を起こして倒れる.デーヴは不本意ながら身代わりを務める羽目になるが,その大統領ぶりは本物より遙かに良くって….
という大統領ものの典型的パターンの物語.しかし演ずるケヴィン・クラインが素晴らしい.設定は,あり得ないというつっこみがいくらでもありそうだが,それを切り抜けるケヴィン・クラインのお茶目でユーモラスな偽物ぶりが秀逸.
大統領を嫌い抜いているファースト・レディとの関係の進展も面白い.
大統領というのは,アメリカン・ドリームの最たるものなのだろうが,実際の大統領の価値というものが地に落ちている現在は,こういう物語がもう一つのアメリカン・ドリームであることは,疑い得ない.
後半のつじつま合わせが成功するかどうかのどきどきも楽しかった.
一見の価値あり.
★★★★(★5個が満点)
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