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2006/04/09

独断的映画感想文:リンダリンダリンダ

日記:2006年4月某日
映画「リンダリンダリンダ」を見る.
2005年.監督:山下敦弘.ペ・ドゥナ,前田亜季,香椎由宇,関根史織.
文化祭前日になってギタリストの負傷で演奏不能になった女子バンド.ヴォーカルを捜し何をやるかから立て直さなければならない状況となる(その辺ちょっと説明不足だけど,まあそのあたりはおいといて).
たまたまという感じでやるのはブルーハーツのコピー,ヴォーカルは通りかかった日本語も不自由な留学生のソンちゃんということに決まる(その辺ちょっと唐突だけど,まあそのあたりはおいといて).
この4人のそれぞれが彼氏に告白されたりしたり,一緒に手料理を作ったり,学園祭の他の出し物の担当をしたりしながら,最終日のライブに向けてひたすら練習に打ち込む.そしてお決まりのピンチを乗り越え,果たして本番ライブはどうなるか….
ブルーハーツを熱唱する最後のライブ場面はもちろん感動するが,この映画は等身大の女子高生バンドメンバー一人一人を描いて,成功している.
同様な作品として扱われがちな「スイング・ガール」と違うのはその点である(「スイング・ガール」は,一人一人はどうだったかあまり印象に残らないが,最後のライブシーンがすべて,そこでの音楽的感動がすべてであった).ジャズの楽器担当と違い,バンドってドラムやベース,ギター,ヴォーカルとそれぞれの担当で個性が際だつではないか,この映画の4人の描写はその辺でうまくいっているのだろう.
というわけで特に秀逸なのはソンちゃんのキャラクター.
彼女が練習の合間に体育館(翌日のライブ会場である)のステージに立ち,韓国語でメンバー紹介のMCをやってみるシーンは感動的. 他にも,一人でブルーハーツを練習しようとカラオケに行き,店員にドリンクを取らなきゃ歌えないと言われ「おかしいよ」と抵抗する場面や,そのカラオケで結局自分の好きな歌を歌っているシーンが傑作.
他に指の負傷でバンドを離れた萌ちゃんが,バンドが来るまでの時間つなぎにアカペラでうたう歌(アイルランド民謡”The Water Is Wide”というのだそうです)が,聞き覚えがあって懐かしい.
あれやこれやで魅力満載の素敵な映画.
★★★★(★5個で満点)
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コメント

TB、ありがとーございます!!

「スウィングガールズ」と同じ感動を求めて借りてみたら、
まったく波長が違うものの、また一味違う良さがあって、
「これはこれでいいなぁ」と思ったです。
考えてみたら、
立派である必要もライブが大成功する必要もないんですよね。
あれで普通で、それでも良い訳で…。
当たり前の事に喜びがあって良いんだ、
という気分に素直になれた作品でした…。

投稿: カゴメ | 2006/04/19 09:41

TBありがとうございます。
「スウィングガールズ」と趣は違うのですが、それぞれに味わいがあってどちらも楽しめました。二匹目のドジョウ狙いという安易な構えなどまったく感じられません。しっかりとそれぞれのメンバーを描き分け、緩急をうまく配して最後のクライマックスへと進んでゆく。
音楽とドラマのからめかたが抜群でしたね。少々音が外れようがもうどうでもいい、音楽に思いっきり気持ちを乗せてぶつけてくる、それだけで圧倒されました。

投稿: ゴブリン | 2006/04/19 18:41

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2005年 日本 監督:山下敦弘 脚本:向井康介、宮下和雅子、山下敦弘 プロデ [続きを読む]

受信: 2006/04/19 18:19

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