独断的映画感想文:容疑者 室井慎次
日記:2006年7月某日
映画「容疑者 室井慎次」を見る.
2005年.監督:君塚良一.
柳葉敏郎,田中麗奈,哀川翔,八島智人,柄本明,真矢みき.
新宿で男が刺されて死亡,犯人と思われる警官は,自分の職場の交番での連続任意取り調べの最中脱走し,交通事故で即死.
その警官の親が不当な取り調べだと告訴し,捜査本部長室井は地検に逮捕される.室井の担当弁護士は少女の様な駆け出し弁護士,小原久美子だった….
田中麗奈が好きです.麗奈ちゃんが演じているところには何の文句もありません.可愛いし,真摯だし,眼が綺麗.
でもこんな設定あり得ないよね(2年目の弁護士がベテラン弁護士にうっちゃり勝ちするなんて).
他の役者の皆さんもそれぞれやるべきことはやっている.設定されたキャラクター通り.カメラもしっかり取っている.ヘリも使い,隙のない映像である.金掛けただけのことはある.
でも結局この映画は何が言いたいのか.
柳葉は,青島君から教わったことを馬鹿の一つ覚えのように繰り返し(「しかし現場がっ.現場ではっ」),結局何も捜査らしいこともせず,犯人は向こうから転げ込んでくる.
この映画が言いたいことは何なのか.
どうしてもこの映画を(例えお金がちょっとしかなくっても)撮らねばならないという様な何かって,一体あったのか.それがどうしても判りませんでした.
この映画でみんなギャラを取ることはできたのでしょう.それだけでも良いのかも知れないが,感動は何もない.
どう落ちをつけるのかだけをひたすら待つ映画だった.
★(★5個が満点)
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