独断的映画感想文:ラブ・オブ・ザ・ゲーム
日記:2006年6月某日
映画「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」を見る.
1999年.監督:サム・ライミ.
ケヴィン・コスナー,ケリー・プレストン,ジョン・C・ライリー,ジェナ・マローン.
ケヴィン・コスナー,野球映画,ピッチャーと来れば筋書きの盛り上げ方はアメリカ人なら自家薬籠中のもの.
デトロイト・タイガースのエース,ビリー・チャペルは今年40歳,チームは売りに出され新オーナーは彼をトレードに出すと言う.折しも恋人のジェーンは,彼と別れてロンドンに行くと言いだしていた.
シーズン末,優勝を目指すN.Y.ヤンキースとの試合のマウンドに登るビリー,空港での待ち時間TVで試合を見るジェーン.ビリーは最後かも知れないマウンドで,痛む肩をかばいつつ超人的な投球を重ねていく….
とかく悪口の絶えないケヴィン・コスナーであるが,僕はこの映画の彼は好きである.
野球映画での彼はとりわけリラックスしている様に見えるし,そういうときの彼がとぼけた味を出すその出し方は,絶品である.
バッターとの駆け引きを重ねながら敵打線を押さえてきて,8回のマウンドに立ちスコアボードを見上げる.ふと振り向いて捕手を呼ぶビリー,捕手が駆け寄るとスコアボードを指し,「ランナー出ていなかったっけ?」と聞く(ランナーが出ていない=完全試合).この台詞の何とも言えない味が良い.
映画は試合の進行に合わせ,彼の野球人生とジェーンとの出会いやつき合いの回想を挟んでいく.最後のクライマックスとその後のエピローグまで,時間を忘れて楽しめる映画.
★★★★(★5個が満点)
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