独断的映画感想文:天空の草原のナンサ
日記:2006年7月某日
映画「天空の草原のナンサ」を見る.
2005年.監督:ビャンバスレン・ダヴァー.
ナンサル・バットチュルーン,他.
ドキュメンタリーに近いモンゴル遊牧民の一家の物語.
ゲルで暮らす一家のもとへ,街の学校に通っていた長女ナンサがバスで帰ってくる.夏休みなのだ.
早速着替えて弟妹と遊び始めるナンサ.母親に言われて牛糞を拾いに一人で草原に出掛ける.その途中,ナンサは岩穴に隠れていた子犬を見つけて連れ帰る.
父親には飼ってはいけないと言われたが,ナンサは羊の群れの中に隠してツォーホルと名付けたこの犬を飼い始める.
ある日父親が街に出掛け,ナンサは一人で馬を駆って羊を逐うが,行方不明になったツォーホルを捜すうちに羊の群れとはぐれ,雨の中見知らぬおばあさんのゲルに迷い込む.そこでナンサはおばあさんから「黄色い犬の伝説」を聞かせてもらうのだった….
ナンサは8歳か9歳だろうか,妹は4,5歳,弟は2歳くらい(今Webを見たらナンサは6歳だという.すると妹は4歳,弟は2歳か).
この姉弟が,オオカミがうろつきハゲワシが群れる草原でたくましく生きていく,そのおおらかさがこの映画の魅力である.
俳優を使わず実在の遊牧民一家に台詞を教えて演じてもらった映画だが,その違和感は全くなく,特に子供達の映像は素晴らしい.
一見の価値あり.★★★☆(★5個が満点)
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コメント
TBありがとう。
ナンサは6歳ですね。自分の6歳の頃を考えると、ナンサの10分の1も、知恵も行動力もなかったですね。恥かしい(笑)
投稿: kimion20002000 | 2006/09/22 12:22