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2006/07/18

独断的映画感想文:プライドと偏見

日記:2006年7月某日
映画「プライドと偏見」を見る.
2005年.監督:ジョー・ライト.
キーラ・ナイトレイ,マシュー・マクファディン,ドナルド・サザーランド,ロザムンド・パイク,ジュディ・ディンチ,ジェナ・マローン.
18世紀のイギリス,ベネット家は5人姉妹.
この時代のイギリスでは女性に相続権がなく,父親が死ねば相続は親戚の男子ということになり,5人姉妹は放り出されることになる.ベネット夫人は何としても娘達を資産家の男に嫁がせようと必死である.
そこにある日,近くの邸宅に独身の金持ちビングリー氏が引っ越してきて,更に友人の独身貴族ダーシーが出入りする様になる.おまけに街には連隊が駐屯する様になり,若い将校とのダンス・パーティーが連日開かれる.
この事態に母親は色めき立ち,長女ジェーンはビングリーに胸をときめかせ,若いリディア,キティ,メアリは興奮の毎日を送る.
次女エリザベスは舞踏会でダーシーに会うが,ダーシーがジェーンとビングリーの仲に否定的な態度を取ることに,強い反感を覚える….
エリザベスは18歳の美しく自己主張のある女性,愛のない結婚はしないと公言し,ダーシーを手厳しく批判する.
ダーシーはエリザベスに恋いこがれるが,彼の叔母キャサリン(ジュディ・ディンチがうまい)は「身分の低い」エリザベスを手ひどく侮辱し,ダーシーから遠ざけようとする.ダーシーも結婚相手を求めて活動を強めるベネット家の動きに,不作法だと批判する.
エリザベスは姉妹に対するそのような批判に我慢できない.閉塞的な時代とお互いが持つプライドと偏見が,恋のゆくえを混迷に突き落とすのだ.
この映画は,冒頭そのような事情の説明にいささか退屈な画面となるが,エリザベスが生き生きと動き出す後半はぐいぐいと引き込まれる.
西島秀俊に似たマシュー・マクファディンがなかなか渋い.キーラ・ナイトレイも好演.
しかし何と言ってもドナルド・サザーランドの父親としての演技が光った.最終局面でのエリザベスとのやりとりに涙を禁じ得ない.
★★★★(★5個が満点)
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コメント

TBありがとう。
ジュディ・ヂィンチは、憎まれ役をさすがの貫禄で演じていましたね。あとは、サザーランドでしょう。女ばっかりの家の亭主の断念みたいなものを、上手に演じていましたね。

投稿: kimion20002000 | 2006/08/02 22:44

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