« 独断的映画感想文:序の舞 | トップページ | 独断的映画感想文:かもめ食堂 »

2006/11/09

独断的映画感想文:ジャケット

日記:2006年11月某日
映画「ジャケット」を見る.
2005年.監督:ジョン・メイバリー.
エイドリアン・ブロディ,キーラ・ナイトレイ,クリス・クリストファーソン,ジェニファー・ジェイソン・リー.
「ジャケット」とは精神科病棟で使う拘束着のことである.
ジャックは湾岸戦争で頭部に瀕死の重傷を負い,後遺症として記憶障害がある.帰国したが身寄りのない彼は,とある田舎道で車のエンジントラブルで立ち往生している母子と出会う.故障を直してやり,女の子ジャッキーと仲良くなったが,酩酊していた母親は彼を罵ってそのまま走り去る.
その後ヒッチハイクした彼は犯罪に巻き込まれ,警官殺しの疑いで精神病院に送られ,記憶障害の治療を命じられる.精神病院で彼は,主治医ベッカー医師により,死体ロッカーの中に数時間閉じこめられるという違法な治療を受ける.
真っ暗な閉空間の中で瞬間的に蘇る,地獄のような過去のシーン.ところが彼はその中で15年後の世界に飛び込むことになる.そこで出会った成人したジャッキー.ジャッキーは彼が14年前に死亡したと言う.
彼の死の真相は何か.彼自身思い出せない警官殺しの真相は何か,ジャックとジャッキーの運命は?
途中までの展開は退屈,多用されるフラッシュバックの映像にも疲れるし,話の筋の展開にともすればおいて行かれる.主人公の状況は絶望的で,未来の光景は只夢を見ているかのようだ.
しかしジャッキーが活躍し始める後半になると話は動き始め,テンポも上がりミステリーらしくなってくる.
しかし,絶望的状況下のニヒルな主人公の退屈なドラマが,タイムマシンものという設定がはっきりして希望が見え始め主人公が活動し始めると,不思議なことにドラマとしては底が浅くなってくるのが残念だ.
不条理な状況が説明がついてきてしまうことで,そういう印象を持つのだろうか?
キーラ・ナイトレイは相変わらず魅力的だし(濃い化粧が「キング・アーサー」でのグイネヴィア姫を思い出させる),クリス・クリストファーソンはいつもの様に見応えがあるが,映画としては今ひとつ.
★★★(★5個が満点)
人気blogランキングへ


« 独断的映画感想文:序の舞 | トップページ | 独断的映画感想文:かもめ食堂 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46943/12623333

この記事へのトラックバック一覧です: 独断的映画感想文:ジャケット:

« 独断的映画感想文:序の舞 | トップページ | 独断的映画感想文:かもめ食堂 »