独断的映画感想文:バッド・エデュケーション
日記:2007年1月某日
映画「バッド・エデュケーション」を見る.
2004年.監督:ペドロ・アルモドバル.
ガエル・ガルシア・ベルナル,フェレ・マルティネス,ハビエル・カマラ.
監督の自伝的映画だそうです.
若い映画監督エンリケのもとに少年時代の友人イグナシオが訪ねてくる.今はアンヘルと名乗り役者を目指しているという彼は,1冊の脚本を置いていく.
その脚本はエンリケとイグナシオの,神学校の寄宿生だったときの恋愛とその悲劇的な結末,その後を描いたものだった.エンリケはこの脚本に強く惹かれ撮影を始めることにするが,アンヘルは劇中の男娼サハラの役を強く希望するのだった….
映画は二人の少年時代の愛情とそれを引き裂くマロノ神父の行動を,脚本の撮影による劇中劇の形で描きながら,現在のエンリケとアンヘルの愛憎を追っていく.
映像は美しく色彩は印象的,音楽も悪くない.この監督の映画に出てくるオカマたちにはもう慣れっこなはずだった.
しかし監督の他の作品(見たのは「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」「死ぬまでにしたい10のこと」)に比べると,どうも見終わってハッピーになりません.
少年時代同性にあこがれる気持ちまでは,判らなくはないし,自分にも経験はある.
しかしそこから先の話しには,やはりついて行けません.生理的にダメでした.
★☆(★5個が満点)
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