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2007/04/05

独断的映画感想文:モンスター

日記:2007年は4月某日
映画「モンスター」を見る.
2003年.監督:パティ・ジェンキンス.
シャーリーズ・セロン,クリスティーナ・リッチ,ブルース・ダーン.
ヒッチハイクをしながらの売春で生活しているアイリーン(リー).その生活にも疲れ果て,最後の5ドルでビールを飲んで自殺しようと飛び込んだ酒場で,セルビーと出会う.
レズビアンの彼女は,生活立て直しのために父親の友人宅に預けられていた.飲んで意気投合し,翌日スケートリンクで待ち合わせる二人.すぐに激しい恋に落ち,二人は共に遠いところに立とうと約束をする.その資金を得るために,アイリーンはその夜再び道路際に立つのだが….
娼婦による連続殺人という実話に基づくドラマ.
シャーリーズ・セロンは13キロの体重増と特殊メイク,実在のリーの人となりのリアルな描写で,この殺人犯を見事に演じきる.一方,セルビーを演じたクリスティーナ・リッチの演技も素晴らしい.二人とも何とも見応えのある演技である.
自分と心の通い合うセルビーを見いだし恋に昂揚するリー,ティーンの昔に帰ったかのように夢を語り,足を洗って金を稼ぐとセルビーに約束するシーンの哀れさが胸を打つ.
その恋の昂揚が彼女を更にモンスターの道へと追いやると同時に,やがてモンスターであること自体に耐えきれなくなる彼女を壊していくのだ.
リーの生い立ちは殆ど描写されないが,シャーリーズ・セロンの演技を見れば,彼女がどういう袋小路にいるかは自ずと判る.
もう一つ際だつのは,そのリーに対するセルビーの振る舞いである.特に最終局面,法廷での二人のシーンには息を呑む.心に残る映画である.しかし見て楽しい映画ではない.
★★★★(★5個が満点)
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