独断的映画感想文:プラダを着た悪魔
日記:2007年5月某日
映画「プラダを着た悪魔」を見る.
2006年.監督:デヴィッド・フランケル.
メリル・ストリープ,アン・ハサウェイ,エミリー・ブラント,スタンリー・トゥッチ,エイドリアン・グレニアー.
大学を卒業した仲良し4人,一人は写真家,一人は証券アナリスト,一人はシェフを目指し残る一人はジャーナリストを目指す.
そのアンドレアは,たまたま紹介されたファッション専門誌「ランウェイ」の面接に受かってしまう.ファッションを目指すものなら目の色を変える編集長ミランダのアシスタントがその仕事,しかしアンドレアはファッションに全く疎い.ださいセーター姿で仕事に出た彼女を待っていたのは,ミランダの鬼のような仕事ぶりだった.
しかし只のワンマンではなく真のカリスマであるミランダとの仕事のおもしろさと,等身大のつきあいを求めるシェフ志望の恋人,仕事のできるようになっていく中でアンドレアはその葛藤に悩むのだが….
ちょっと変わった味のラブコメ,たれ眼の可愛いアン・ハサウェイと貫禄たっぷりのメリル・ストリープの応酬が見応えある映画である.
仕事を束ねる位置にこういうカリスマ的な人物が座ることはままあることで,そういう人と過不足なく仕事をすることはなかなかスリリングなことであろう.一方人は誰しも自分の意志で仕事をしたい,自分の仕事の主人公になりたいという欲求を持つ.そして仕事のためには親兄弟恋人をも犠牲にして良いのかという根本的な選択もある.
この映画ではこういうポイントを巡っての登場人物達のやりとりが面白い.それぞれの言い分はそれなりの正当性はあるが絶対的ではない.観客にはそれが判っているから,この映画の登場人物への共感もリアルになるのだろう.
テンポも良く,俳優も良い(ナイジェル役のスタンリー・トゥッチが魅力的).楽しめる映画である.
★★★★(★5個が満点)
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コメント
ほんやら堂さん 今晩は。コメントありがとうございます。
いやあ、楽しい映画でした。メリル・ストリープの仕事オタクぶりがはまっています。コートとバッグをアシスタントのデスクにどさっと投げつける傲慢ぶりもなかなかですが、仕事に確かな腕を持っているからこその厳しい要求。これを「悪魔」と呼ぶのはちょっとどうかなと思いました。まあ、私的な要件をアシスタントにやらせるのは公私混同だと感じますが、私生活にかまっていられないほどやることが山積みになっているということでしょう。
アン・ハサウェイがまたかわいい。こういう映画にぴったりですね。これからもどんどん活躍してほしい。
投稿: ゴブリン | 2007/06/27 23:07
ほんやら堂さん、こんちにわー!!!
アン・ハサウェイの可愛さは、こういう作品にこそ映えるですね。
彼女の持ち味は、初々しくってドジッ子ぽいところ。
まぁこれからその路線では難しくなる年頃なので、
次回作が正念場になりそうでありますね。
タワワな胸以外にも存在感を発揮して欲しいなァァと(笑)。
投稿: カゴメ | 2007/07/16 16:22