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2007/05/02

独断的映画感想文:単騎、千里を走る。

日記:2007年は4月某日
映画「単騎、千里を走る。」を見る.
2005年.監督:チャン・イーモウ(降旗康男).
高倉健,寺島しのぶ,リー・ジャーミン,チューリン,ヤン・ジャンボー.
チャン・イーモウ監督が「君よ憤怒の河を渡れ」以来の憧れである高倉健を起用した,日中友好人間ドラマ.日本版は監督の意向で,降旗康男が担当している.
ある事件をきっかけに息子と疎遠となり,故郷の漁村に引っ込んだ高田剛一のもとへ,息子の妻から電話がかかる.息子健一が末期ガンで入院中というのだ.
病院に見舞いに行くが,息子は頑なに会おうとはしない.
息子のために何かをしてやれないかと思った剛一は,息子が中国取材の折,翌年撮影に行くことを俳優と約束した仮面劇「単騎、千里を走る。」を,息子に代わって撮影してこようと決意する.
ところが何とか中国に渡り目的の町麗江市へ行ったが,俳優リー・ジャーミンは罪を犯して刑務所に入っているという.剛一は刑務所に行ってその撮影を何とかしたいと言うが,通訳は無理だと行って帰ってしまう.あきらめきれず剛一はガイドのチューリンを雇い、自分の思いを担当官に訴え何とか許可を取り付ける.
ところがいざリー・ジャーミンの撮影をしようとすると、俳優は8年前に生まれたまだ見ぬ息子に会いたいと言って泣き、撮影ができない.剛一は息子のいる石塔村に行って息子を連れてこようと決意する….
とここまで書いて判るかもしれないが,ストーリーはむちゃくちゃである.まずなぜ剛一が中国に行って撮影をしなければならないかがよく判らない.その後の艱難辛苦を剛一が鉄の意志で突破していくのは良いとして,その過程で剛一が通訳を振り回しガイドを走らせ,関係者一同に迷惑の限りをかけて目的を完遂しようとするのは,見ているこちらが身の縮む思いをするほどである.
中国の山村の素朴な人々のあふれる友好精神は素晴らしいし,刑務所長のあふれる好意は頼もしいが,何とも現実感がない.父子の葛藤も説得力に乏しいものだ.
雲南省の映像は美しいし,俳優の息子ヤンヤンとのエピソードは印象的だが,映画全体としてはどうも受け入れがたい.また,日本版での海辺の風景描写が、もう少し何とかならなかっただろうか.
ところでメイキングは素晴らしい.本編より感動的かもしれない.
★★(★5個が満点)
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