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2007/06/10

独断的映画感想文:パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

日記:2007年6月某日
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」を見る.
Photo_2
2007年.監督:ゴア・ヴァービンスキー.
ジョニー・デップ,キーラ・ナイトレイ,オーランド・ブルーム,チョウ・ユンファ,ジェフリー・ラッシュ,ナオミ・ハリス,キース・リチャーズ.
複雑怪奇な登場人物相関と物語構成が悩みの種の本シリーズもついに完結編.
前作で深海の悪霊ことデイヴィー・ジョーンズの心臓を手中にし,彼を支配することに成功したベケット卿は海賊への圧力を強める.対抗する海賊は9人の海賊長による評議会を開こうとするが,その9人の一人ジャック・スパロウが前回最後でこの世とあの世の間,デイヴィー・ジョーンズの墓場に落ち込んでいることが判り,バルボッサ船長に率いられたおなじみの面々がその救出に向かおうとする.
映画はその船と船員を手に入れるため,シンガポールの海賊,サオ・フェンの本拠に潜入するバルボッサ,エリザベスらの戦いからスタートする….
というのが大状況だが,相変わらず全体の筋はつかめない.
前回,何故バルボッサ船長が復活したのかも判らなかったし,この冒頭のシーンにしても,何故エリザベスの横の桶の中から縛り上げられたウィル・ターナーが引き上げられたのか判らなかった.
しかしまあそういうことはどうでも宜しい.この170分の長尺の中で,細かなことはどうでも良くなってしまう.
それにだいたい海賊たちの約束や盟約は実にいい加減でしょっちゅう破られるから,それをいちいち追っていてもしょうがない.
それよりこのディズニー的胸躍る冒険活劇の豪華絢爛さはどうだろう.まさに理屈抜きの面白さである.
終盤延々と戦われる海賊連合のブラック・パール号とデイヴィー・ジョーンズ・東インド会社連合軍のフライイング・ダッチマン号の大渦巻きを隔てた死闘,両船にロープで飛び移る海賊たち,ジャック・スパロウとデイヴィー・ジョーンズのお約束の帆桁上でのチャンバラ,まさに息をのみ血湧き肉躍る.映画ってこうでなくっちゃ!!
大満足の★★★★(★5個が満点).
しかしこの映画は見る前に腹ごしらえをし,おトイレも済まして行きましょう.
最後に一言,ジャック船長の父親役で出たキース・リチャーズの貫禄とギター・プレイに敬礼!
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□作品オフィシャルサイト 『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』□監督:ゴア・ヴァービンスキー □脚本 テッド・エリオット&テリー・ロッシオ□キャスト ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、チョウ・ユンファ、ジェフリー・ラッシュ ■鑑賞日 5月26日(土)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆ (5★満点、☆は0.5) <感想>  「本編はエンドロールが終わるまでじっくりとご覧下さい。」 劇場でのパンフや注意書き、ありとあらゆる映画評論家や映画コメンテーター... [続きを読む]

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