独断的映画感想文:イン・ザ・ベッドルーム
日記:2007年8月某日
映画「イン・ザ・.ベッドルーム」を見る.今回は完全ネタバレなので注意.
2001年.監督:トッド・フィールド.
トム・ウィルキンソン,シシー・スペイセク,ニック・スタール.
東部メーン州の漁港町の診療所の医師一家の話.
一人息子は建築家志望だがこの夏休み子持ちの女とつき合っている.彼女はまだ離婚が成立せず,夫は彼女につきまとっている.
そういう状況下でも穏やかな日常はたんたんと過ぎるが,ある日暴行する夫を阻止しようとした息子は射殺されてしまう.
悲嘆にくれ,諍いを起こし,また許し合う夫婦.
ここまで来たら「息子の部屋」ふうに終わるのかと思ったら,ある夜医師は外出し夫を銃で脅して友人の農場に連れて行く.そのまま夫を射殺,友人と二人で予め掘ってあった森の穴に埋める.
夜明けに帰った夫に妻は「殺ったの?」と確認する.
この冷酷な計画的殺人による復讐で何が解決したわけでもない.アメリカは恐ろしい国であるという暗澹たる思いのみが残る.
描かれるメーン州の漁港町の四季の美しさが印象的.
★★★(★5個が満点)
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