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2007/08/05

独断的映画感想文:マイアミ・バイス

日記:2007年8月某日
映画「マイアミ・バイス」を見る.
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2006年.監督:マイケル・マン.
コリン・ファレル,ジェイミー・フォックス,コン・リー,ナオミ・ハリス,キアラン・ハインズ.
80年代人気のTVシリーズの映画化だが,そちらは未見.
マイアミ警察の特捜課チームが売春の捜査中情報屋アロンゾから緊急の電話が入る.捜査官ソニーとリコが急行し話を聞くと,彼の家族が拉致されFBI潜入捜査官殺害の手引きを強要されたとのこと.潜入捜査に関する情報が漏れているらしい.
FBIは顔の割れていないソニーとリコに,情報漏洩源の潜入捜査を依頼する.
二人は仕事の出来る運び屋というふれこみで仲介のイエロに接触,コロンビアの元締めモントーヤと会って麻薬輸送の請負に成功する.
二人の潜入は順調に進むが,ソニーはモントーヤの女イザベラと愛し合うようになって….
フェラーリや小型ジェット,高速艇を駆使して陸海空を駆け回るソニーとリコ,夜景の描写やバックミュージックはなかなか感じが良い.二人のプロフェッショナルな仕事ぶりがかっこよく,映画のテンポもまずまずというところ.
しかしいささか分かり難いところもある.ソニーとリコがフェラーリや小型ジェットを乗り回すのは,どうしてなのか?
マイアミ警察特捜課ってそういうところなのか.それともTV版を見ている人には周知のお約束(実は二人は大金持ちとか)なのか?
二人の人物像も映画の中ではほとんど描写されない.
その割に長尺なのはロマンスやベッドシーン,濡れ場に時間を割いているからだが,これがもう一つ.
リコのシャワー中に同僚の女性刑事トルーディが,ソニーのシャワー中にイザベラが,入ってくるというシーンが各々あるのだが,何も同じ動きのシーンをそれぞれに撮らなくっても良いじゃないか.
両者のベッドシーンも(ベッドシーンが嫌いというわけではないが)冗長に思える.
これをカットして全体の動きをテンポアップすれば,90分くらいの作品になるんじゃないかしら.
刑事物としては標準的なのだろうけど,その辺が気になって★★★(★5個が満点).
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深く静かに潜入せよ。 ■監督・脚本 マイケル・マン■コリン・ファレル、ジェイミー・フォックス、コン・リー、ナオミ・ハリス、アンソニー・ヤーコヴィック、ジョン・オーティス□オフィシャルサイト  『マイアミ・バイス』 フロリダの楽園マイアミ。 太陽の光がふりそそぐリゾート地だが、米国で最も南米に近いことから、犯罪組織の密輸の中継地でもある危険地帯だ。マイアミ警察特捜課(マイアミ・バイス)の刑事コンビ、ソニー・クロケット(コリン・ファレル)とリカルド・ダブス(ジェイミー・フォックス)... [続きを読む]

受信: 2007/08/06 08:11

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マイアミ・・・と聞くと・・・ グロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーン!!! で コンガ!・・・なんだなぁアタシは。 もちろん80年代にヒットしたTVドラマも観てました〜。 この二人↓が、それまでの刑事のイメージとは違った刑事姿を見せてくれました。 ドン・ジョンソン(右)と、フィリップ・M・トーマス 今作の主演のお二人もさることながら、監督がマイケル・マンってことで、この方の描く男が好きなのと、夜景を撮らせたらピカイチの監督なので、今回は監督... [続きを読む]

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