独断的映画感想文:トンマッコルへようこそ
日記:2007年8月某日
映画「トンマッコルへようこそ」を見る.
2005年.監督:パク・クァンヒョン.
シン・ハギュン,チョン・ジェヨン,カン・ヘジョン,イム・ハリョン,ソ・ジェギョン.
朝鮮戦争下,山奥の自給自足で暮らす村トンマッコル.
この村に米国人パイロットが不時着し救助される.また,北朝鮮人民軍兵士3名と,韓国軍兵士2名が迷い込んでくる.
ところがこの村は,今戦争の真っ最中と言うことさえ誰も知らない始末.村人を挟んで対峙していた両軍兵士が疲労の極にいたり,手榴弾を誤爆させて村の食料庫を全壊させてしまうが,村人は残ったジャガイモを蒸かして兵士たちに振る舞ってくれる.
この純朴きわまりない村人に惹かれ,米国人パイロット,両軍兵士とも揃って農作業の応援に励み,次第にうち解けていくのだった….
韓国軍の将校は,避難民のひしめく橋を上官に命じられ爆破した過去を持つ.一方北朝鮮軍の将校は,自分の部下の負傷者や弱兵を置き去りにするよう,政治委員から批判されていたらしい.
それぞれが抱える葛藤も,トンマッコルで暮らすうち次第にほぐれていくようだ.
ところが収穫の終わった日,村に侵入してきた国連軍兵士たちにより,トンマッコルを村民もろとも攻撃してしまう作戦が進行中だと判る….
心温まるファンタジー.
韓国映画といえばもっと殺伐としたものばかり見てきた身にとっては,なかなか良かった.話の運びがやや冗長でエピソードの繋がりも荒っぽいが,全体の雰囲気が素敵である.
特に知的障害者の少女ヨイルと,北朝鮮軍の少年兵ソ・テッキの交流がほほえましく,エピローグに彼らが現れたシーンは印象的だった.
久石譲の音楽は美しいが,ややパターン的なのとあまりにも鳴りすぎで喧しい.
★★★☆(★5個が満点)
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コメント
TBありがとう。
久石さん、張り切りすぎたかな?
監督の期待を超えて、相当な曲を書き下ろししちゃったみたいですよ(笑)
投稿: kimion20002000 | 2007/08/21 01:05