独断的映画感想文:300<スリーハンドレッド>
日記:2007年10月某日
映画「300<スリーハンドレッド>」を見る.
2007年.監督:ザック・スナイダー.
ジェラルド・バトラー,レナ・ヘディ,デヴィッド・ウェンハム,ドミニク・ウェスト.
紀元前480年.クセルクセス1世率いるペルシャ軍100万はギリシャを侵略,スパルタにも服従を要求する使節が到着する.
スパルタ王レオニダスはこれを拒否,カルネイアの祭りの宗教的禁忌のために出兵を拒否した評議会に抗して手兵の300でペルシャ軍を迎え撃つ.テルモピュライの隘路に布陣して大軍を迎え撃ったスパルタ軍は,素晴らしい軍事能力で敵を圧倒するのだが….
「ペルシャ戦争」の名で知られるギリシャ対ペルシャの故事による映画だが,史劇と思うと大外れ.
これは人気アメリカン・コミックの映画化で,制作は「シン・シティ」を作ったフランク・ミラーである.
アメコミ流の美学と,ギリシャ=自由のために戦う=欧米側,ペルシャ=蛮族=テロリスト側という価値観が気にならない人には,娯楽大作といえよう.
映画は,戦闘シーンに入れば映像の魅力にあっという間に時間がたつ.しかし「ロード・オブ・ザ・リング」の様な精神性の描写や心理描写には欠ける嫌いがある.後に残るものはない映画.
戦闘では手足飛び首が落ち血しぶきが舞うので,女性は連れて行かない方がよい.
★★★(★5個が満点)
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