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2007/12/24

独断的映画感想文:樹の海

日記:2007年12月某日
映画「樹の海」を見る.5
2004年.監督:瀧本智行.
萩原聖人,井川遥,池内博之,津田寛治,塩見三省,小嶺麗奈,小山田サユリ.
富士の樹海を巡る4つのエピソードからなる映画.
サラ金の取り立て屋池内博之は,追い込みをかけていた女小峰麗奈が,青木ヶ原の樹海で足のねんざで歩けなくなったとの本人からの連絡を受け,携帯を手に樹海に分け入る.
一方,探偵塩見三省は樹海で自殺した小山田サユリの遺留品の写真に,彼女と一緒に写っていたサラリーマン津田寛治を突きとめ,新橋の飲み屋で話を聞く.4
駅の売店に勤める井川遥は,以前ストーカーとしてその家庭を破壊したサラリーマンの男と遭遇するが,男が自分に気づきもしないことにショックを受け,樹海で自殺を図る.
暴力団にはめられて公金横領をした萩原聖人は,口封じのために半死半生の目に遭わされ樹海に捨てられるが,樹海から出ることも出来ず彷徨するうちに,自殺志願者田村泰二郎の自殺現場に行き会う.
これらのエピソードは少しずつ重なり合いながら,時間軸をずらして展開していく.
映画では,実際に死んでしまった2名を除けば,自殺志願者たち(殺されかけた萩原クンを含む)は皆,何とか生き延びていくようである.総じて映画に出てくる人たちは良い人ばかり(サラ金の兄ちゃん含む),強いて言えばストーカー中に愛人の奥さんを流産させた井川遥が一番悪人か.3
というわけで思ったより怖い映画じゃなくってちょっとがっかり,かといって人間愛に勇気が湧くほどのこともなかった.ほのぼの映画ってところでしょうか.
エンドロールに流れる「遠い世界に」は懐かしかった(けど,オリジナルの方が好き).
1
ところで萩原聖人は半殺しの目に遭わされて洞穴からはいずり出てきたときは,ダウンタウンの浜田雅刀かと思いました.そっちに似ていた.
★★★☆(★5個が満点)
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コメント

TBありがとう。
しばらく、駅のキオスク通りかかるたびに、無意識に井川遥を探している自分がいました(笑)

投稿: kimion20002000 | 2007/12/24 11:29

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» 映画評「樹の海」 [プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]]
☆☆☆(6点/10点満点中) 2004年日本映画 監督・瀧本智行 ネタバレあり [続きを読む]

受信: 2007/12/24 02:02

» NO.131「樹の海」(日本/瀧本智行監督) [サーカスな日々]
樹海に眠る想いから、 新人監督も僕たちも自由ではない。 富士山北西麓。「青木ヶ原樹海」とよばれる暗鬱とした溶岩流と原生林におおわれた一帯が、この映画の主人公のようなものだ。年間自殺者3万数千人に達する日本において、「自殺」の名所として、一番にあげられるのが、この地だ。 若手の瀧本監督は、4つの「死」をめぐる群像劇として、この映画を成立させた。映画は独立したオムニバスのようでありながら、連関するシーンをいくつか具体的にあるいは暗示的に入れ込んである。脚本が、成功しているとは、とても思えない。ま... [続きを読む]

受信: 2007/12/24 11:27

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