独断的映画感想文:ティファニーで朝食を
日記:2008年1月某日
映画「ティファニーで朝食を」を見る.
1961年.監督:ブレイク・エドワーズ.
音楽:ヘンリー・マンシーニ.原作:トルーマン・カポーティ.
オードリー・ヘプバーン,ジョージ・ペパード,ミッキー・ルーニー,マーティン・バルサム.
あまりにも有名なヘプバーンの映画.
N.Y.の早朝,人気のないティファニーの前でテイクアウトの珈琲とクロワッサンで朝食を摂るホリー.
彼女は実はコール・ガール,何時か玉の輿に乗ることを目指し(どうも表現が古いか)アパートで気ままな一人暮らしを送る.
そのアパートに引っ越してきたポールは駆け出しの作家,大長編を目指して執筆中だが,実はパトロンのいる身の上だ.
そのポールは一目でホリーに恋をしてしまう.ホリーは可愛らしく気まぐれでつかみ所がないが,何とも魅力的.しかしホリーには隠された身の上があった….
娼婦とヒモの純愛物語だが,演じるのがオードリー・ヘプバーンとジョージ・ペパードだとこういうお洒落なファッションラブコメになってしまう.
原作者カポーティの望み通りマリリン・モンローが演じていたらどういう作品になっていたのだろう.
同じアパートの「日本人」ユニヨシ氏のキャラクターやらお洒落な小道具やら(N.Y.では1960年にテイクアウトの珈琲が飲めたのだ.これがもうお洒落)が,粋で楽しい映画だが,映画に入り込むところまでは行かなかった.
設定とキャスティングの違和感が最後まで釈然とせず.
但し主題歌「ムーン・リバー」は名曲で,それを歌うヘプバーンはやはり魅力的.
★★★☆(★5個が満点)
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コメント
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
よく探し出されてTBして戴きました。感謝です。
カポーティの意図はともかく、この脚本では都会の妖精オードリーがベストという気がしております。
M・モンローは歩くセックスみたいなところがありますから、軽さが出ないような。田舎から出てきたという設定にはオードリーよりMM的なものを感じますね。
投稿: オカピー | 2008/01/09 00:33
おかぴー様
コメント有り難うございます.
顧みまするに,僕の女性を見る目が如何に貧弱かということを痛感いたしますね.
「都会の妖精」,何と綺麗な言葉でしょう.
その様にホリーを見ることのできなかった僕の品格・品性に問題がありそうです.
と,反省しつつまた映画を見ます.今年も宜しくお願いいたします.
投稿: ほんやら堂 | 2008/01/10 22:11